明日より 第三回目の展示

休館日(28日、29日)に作品の入れ替えをしました。
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写真は、梱包と金具取り付け中の義兄(東京より帰省)と省象。
次女も手伝ってくれ、大変だった作品の搬入も無事にできました。
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今回も俊造さんの素晴らしい作品を、より多くの方々に
ご覧いただきたいと思います。

石松さん☆

「 風も逝き 石も仏けて 時空なり 」
「 激しさも 苦しさも裡に 包み微笑む 」
「 くせ者ら 仲がなだまる あなたいて 」
「 重き歌 産めず詠めず あなた故 」
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宇佐の写真家 石松健男さんの奥様(写真中央の方)がお友達と美術館を
訪れてくださり、俊造さんの思い出話などで 盛り上がりました。
石松健男さんは、俊造さんより2〜3年ほど前に亡くなられています。
由布院駅の待合ホールをギャラリーにと進言した一人と聞いております。
故郷大分へ移り住んだ俊造さんに、そのギャラリーでの個展を薦めて
下さった方でもあります。

上記の俳句は、石松さんが亡くなった後、俊造さんから手紙と一緒に
奥様のもとへ送られたものだそうです。
最初の句の、「風」とは 風倉匠さん(前衛美術家)。「石」が石松健男さん。
俊造さんは、石松さんも風倉さんのことも大好きだったと聞いてはいましたが
改めてその深い思いが伝わってきます。

来館者とともに楽しむ

6
3日は憲法記念日。世間では連休後半の初日ということで、混雑しているらしい。その余波が及んだのかもしれないが、最近では珍しく10人の来館者があった。僕は農作業等もあり常時の来客対応は出来ないが、知っている人が来ればできるだけ会話するようにしている。8人目の2人連れが帰られた後、今日はもう1人来て、10人になるといいねなど、つれあいに言い残しちょっと出かけた。用事を済まして、閉館時間真近に帰宅すると、車が一台。おおっと思いながらドアを開けると、10人目の御客がいるではないか。写真をしている町内の知人である。
 彼曰く「この線は鹿鳴越えの稜線ですね」
 そうだったのか。そうだよな。と僕は納得がいった。
好きな絵だったが、どうしても緑一色の中で左右に流れる白い帯が分からずにいた。言われてみればこの稜線は作者の原風景であった筈である。当地から眺めると西方に望める、鹿鳴越連山は撫で肩のような柔らかい姿をしている。山の麓が日出の市街地である。
写真家の彼曰く。景色の中にある無駄をすべて消し去って、最後に残したかったのがこの線でしょうね。なるほど、云われてみればそのとおりと納得。絵の題名は「死線・光る影」である。その謎解きはまだできていない。でも一歩踏み込めた感触はある。作者はこの山の向こうに西方浄土を見ていたのかも。季節は新緑。一月に出したときは思いもよらなかった見かたを知ることとなる。こんな出会いがあるのはありがたいことだ。自称管理人も教えてもらうことばかり。でも、それが楽しい。  (省)