父の日のプレゼント

我が家のことではなく、
俊造さんが在籍していた、杵築高校演劇部顧問のご家族のことです。
その先生が、ご家族と一緒に花の木美術館を初めて訪れてくださいました。

先生は、退職後も杵築の街の発展にご尽力されていたのですが、
数年前に脳梗塞で倒れたとのこと、それでもその後の懸命なリハビリにより、随分回復されたようです。
けれど、後遺症が少しあるということで、ご自分から人と会うことを極力控え、殆どお家から出られなかったそうです。

大分に住む娘さんが、父の日のプレゼントをしようと「お父さん、何かして欲しいことはある?」と尋ねたところ、「花の木美術館に連れて行って欲しい」と言われたらしいです。

先生は、俊造さんが心から信頼し尊敬する方だった、ということをこれまで花の木に来られた俊造さんの同級生や、当時の教員仲間の方から聞いていましたので、できるものなら、こちらも是非とも俊造さんの作品を観に来ていただきたいと思っていました。

俊造さん達杵築高校演劇部は、県内で優勝し、九州内でも上位のレベルだったようです。
でも、練習場所がなく、運動部が練習を終えた後の体育館を使用したり、いろいろな面で大変だったそうです。
それでも、部員達の頑張る姿に先生は、家庭のことは後回しにしてでも ( ご家族のご苦労も多かったと思います ) 顧問として熱心にご指導されたようです。

当時の様子や、俊造さんの思い出話をされる先生は、時折感無量になられ、本当にお互いに信頼し合っていたことが伝わってきました。

娘さんが、帰り際に
「 病気をしてから、こんなに話をする父を初めて見ました。」
と、嬉しそうに仰っていました。

とても良い父の日でした。

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《 杵築高校卒業アルバム 》

第五回目の作品展示を始めました。

日曜日に、主人、娘、息子の友人が、俊造さんのアトリエから自宅まで展示予定の作品を運び込んでくれていたのでかなり助かりました。
火、水の休館日に作品の吊り下げ、ライトの調節、タイトルの準備などをし、無事に展示開始です。
毎回いろいろと試行錯誤を重ね、最終的には何とか辿り着く、といった次第です。(純代)

展示するたびに感じるのですが、ぶつかりあう作品の個性をどう制御しながら、調和させるかが、一番の苦労です。
しかし、今回も俊造ワールド全開の空間ができたように感じます。 (省象)

福添麻美さんの写真展、大好評でした。

麻美さんのお友達も、撮影してもらったお客様も、遠くから当花の木美術館に多くの方がおいでくださいました。
道に迷いながら辿り着かれた方も結構あったらしいです。
これは、もうちょっと看板が必要だな。

タイトルは「 縁 -つながりー 」でした。
この6日間の初の個展を終えて、さらに「ご縁」と「つながり」を頂きました。とのことです。

ご来館された方々は、心から麻美さんと再会を喜び合い、作品に見入り、益々の彼女の活躍を応援し、本当にいい写真展になりました。
これは、やはり写真に対する思い、お客様とのご縁を大切にする気持ち、そして何より麻美さんの人柄、これらが合わさってのことだと感じます。

花の木美術館にとっても、初の試みであり、とてもいい体験をさせていただきました。