先日 来てくれた俊造さんの同級生が言うには、俊造さんは中学校の弁論大会で 『 美について 』 をテーマに語ったとのこと。 「中学生がそんな話 普通する?」 などと 思い出話でしばし盛り上がりました。
その内容を知りたいと思うけれど残念ながら その方も別の方もそこまでは覚えていないそうです。
確かに、当時いきなり 「美について」 なんて語られてもほとんどの子どもはピンとこなかっただろうと想像します。
けれど、高校の演劇部で カフカの「 変身 」 を演出したとのことですから、俊造さんがそういう中学生だったと聞いても 納得 (^^)v という感じですね。
俊三おじさんとは「この世にたった一つだけの、手作りの持つ暖かさ」について色々話した事が記憶にのこっています。
叔父さんは完全なアナログで。私はデジタルで。使う用具に違いは
ありましたが、伝えていた事は理解したつもりです。
記憶に残る俊三おじさんとの会話があったと知って、私もあったかい気持ちになりました。
俊三さんは、甥っ子や姪っ子に対しても 決してこども扱いせずに 正面から対応していたよね。
今となっては、そのひとつひとつが個人個人の貴重な財産だと感じます。
年が離れていて、子供時代の俊三との共通の記憶というのはほとんどないので、こういうエピソードを聞くと嬉しくもあり胸が締め付けられる気もします。
そうそう、初めてアトリエに行ったとき「まるで宮大工の仕事みたいにすごいね」というと「高校の時、美術の先生から宮大工について修行したらと勧められたことがあるんだ」と言っていたのを思い出しちゃった・・・常人には理解できない、とんでもない感性の持ち主だったのかと思うのです。
私も一緒にアトリエに居てそれを聞いたことを今 思い出しました。
その美術の先生は、俊三さんの非凡な素質を見抜いていたんだろうね。
その先生、花の木美術館においでいただきたいものですね。俊三さんの高校の同級生に尋ねてみようかな・・・。