「 また明日から頑張れる 」



一昨日、竹工房 「アトリエ 掌」をされている藤原さんご夫妻がみえられ 「また明日から頑張れる、という気になる」 こう言って帰られました。
藤原さんは、玄関の看板を作っていただいた木村さんから美術館のことを聞いたらしいです。
俊造さんとは何度か会っていて気の合う友人だったともおっしゃっていました。また歩いてきた道がお互いよく似ていると、略歴を見ながら改めて感じたそうです。
昨日はその藤原さんから聞いたとのことで、二宮さんご夫妻がいらっしゃいました。
誰々さんから聞いてきましたと言われる方が多く、本当にありがたいと思います。
そして、アトリエミモザさんで二人展を開催した 吉森むつこさんも昨日来てくださり、作品を前にして言われたことは 「絵から言葉が聞こえてくるね」

これまでにも「生きる活力をもらえる」 「前を向いていかなきゃって思える」 「癒される」 「豊かな気持ちになる」などを口にして美術館を後にする方々。
それぞれの方が俊造さんの作品から何かを受け止めて帰られていることを その場にいて確かに感じます。
私たちもこうして前向きな気持ちをもらえるのです。

アトリエ掌 さん
www.ctb.ne.jp/~atorie-s/

自由ノートより

杵築高校三年生、現代国語の授業中のことだった。
先生が、卒業を真近にひかえた僕らに、「お前たちは、ここを卒業して
社会に出て行くわけだが、将来の日本の社会は、どうなったら平和で
幸せな世の中になるか、考えてみろ」 という問いかけだったと思う。
誰も答えることが出来ずにいる中、佐藤君だけが手を挙げた。
「僕は 日本中の人間が裸になって暮らせる様な そんな社会が実現
すれば、世の中 平和になると思う。」  との答えに、教師も 僕らも
沈黙せざるをえなかった。
 このエピソードが 今も忘れられない。
おそらく、あの頃の誰よりも本を読んでいたのであろう。彼の感性は
常に時代の先を行く。
 天才とは、そういうものかもしれない。

   「 あすありと おもう こころの あだざくら 
             夜半の嵐の 吹かぬものかは 」

 生前の彼に会いたかった、
     会って 話がしたかった。

日出町の萬里図書館で 花の木美術館のことを知り
俊造さんが亡くなっていたことに驚き、そのまま自転車で
かけつけてくださった同級生です。(筆者 了承)